石元泰博展 - シカゴ、東京 / Yasuhiro Ishimoto - Chicago and Tokyo
石元 泰博 / Yasuhiro Ishimoto
SOLD OUT
Publisher/東京都写真美術館
Published/1998
Format/ソフトカバー Pages/181 Size/220*300*15
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戦後日本を代表する写真家のひとりである石元泰博(1921-2012)の作品集『石元泰博展 - シカゴ、東京 / Yasuhiro Ishimoto - Chicago and Tokyo』。1940年代〜50年代の写真の主流は「ジャーナリズム」。戦争をまたいだこの期間は、名取洋之助らによる戦争・報道ジャーナリズムから、土門拳や木村伊兵衛を筆頭にした報道的要素を多分に含んだドキュメンタリーのような、基本的に「ヒューマニティー」作品が多いわけですが、そんな最中に日本に帰ってきた石元泰博のインパクトはかなりのものであったと想像できます。バウハウスのようなデザイン教育を受けた生徒はもちろん少なく、対象を「造形的」に捉える、研ぎ澄まされた美的感覚の持った写真家もそう多くはない時代でしたので、50年代に「桂離宮」やファーストブック「ある日ある所」が与えた印象は大きいものでした。そんな石元の代名詞であり、最高傑作と評されるのが「シカゴ, シカゴ」です。石元の人間性とデザイン性が凝縮されたモノクロームの世界です。そんな「シカゴ」の作品を中心に、以後東京で撮られたスナップや造形写真で構成されたエキシビジョンの図録です。