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80歳を過ぎた現在でも高い人気を誇る日本を代表する写真家・荒木経惟の作品集『恋夢 愛無 / Love-Dream, Love-Nothing』。近年国内では、タカ・イシイギャラリーや、本尾久子のart space AMで、頻繁にエキシビジョンを開催している荒木ですが、こちらも2018年にタカ・イシイで行われた個展に際して刊行された作品集で、荒木の78歳の誕生日に発表されました。かつてのようなパワフルでエネルギッシュな作風から、近年は加齢や病気を通じて感じ得た「死生観」が強く反映されたような作品が目立つようになり、そのモチーフは、熟年女性や人形のポートレート、花のスティルライフや、空のランドスケープなど様々です。そして、その心情は「モノクローム」によって、より色濃く描写されます。「写真はモノクローム。恋はモノクロー夢、愛はモノクロー無」(序文より)。