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本書は、1970年代半ばまで発行されていた小冊子型のサブカルチャー誌『季刊ブレスティック / Breathtic』の第3号。ほぼ全号参加している荒木経惟は、本号では「さよなら真実子」を発表、「さよなら」を連想させるかのごとく、切り裂かれた写真の断片を作品として発表するあたり、さすがです。その他、演劇・歌舞伎関連の写真で名を馳せた梅村豊が、詩人・白石かずこや、神谷厚子とコラボレーションした作品、写真評論家・作家としても活躍した鈴木志郎康の「徒歩新聞内聞」、Great White Lightの大西清自による「楕円」、岡部道男の短編小説「晩年の鞍馬天狗」、生田四郎の「コカコーラの缶2008個ぬいあわせて」、そして本書の題字を担当した前衛美術家・風倉匠と荒木経惟による対談も収録されるなど、70年代初頭のサブカルチャー色満載の一冊です。