Bota（With OBI）

岡　友幸 / Tomoyuki Oka

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日本の写真家・岡友幸の写真集『Bota（With OBI）』。1970年代以降「オフ・マガジン」の流れが進み、写真家や写真を営む人の作品を発表する場が、「写真雑誌」から「ギャラリー」や「写真集」へと変わっていき、70年代半ばからは写真家自らが立ち上げ、企画展や写真集を刊行するリトル・ギャラリーが出てきました。代表的なものは北島敬三や森山大道らによる「CAMP」ですが、この岡友幸と浜昇が中心となって1976年より約3年間活動した「フォトギャラリーPUT」もそのうちの一つです。メンバーの個展から他のギャラリーと連動した企画ものまでかなりの作品展が行われ、写真誌『視覚の現在』（1979）も上梓しています。本書は、その岡が70年代から2000年代に撮影した図版で構成され、浜昇によって立ち上げられた出版社「写真公園林」より刊行された一冊。「石油化」以前の「石炭時代」に繁栄した筑豊など「炭鉱の街」のその後をドキュメントしています。ありがちな重たい「記録写真」ではなく、風景や肖像に静物やスナップも織り交ぜ、センスとリズムを感じさせる図版及びその構成はさすがの作品集です。

＜Related Artists＞ 浜　昇 / Noboru Hama
＜Condition＞ ジャケット・本体：縁少イタミ