Caracas -Una Quimera Urbana-

Ramon Paolini

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ベネズエラの写真家ラモン・パオリー二の写真集。ベネズエラの首都カラカスで生まれ育ったパオリーニは、大学で建築学を専攻し、70年代よりベネズエラの歴史的建造物の保護・復興の専門家として活動、その調査のために数々の建築物を写真に収めていきます。80年代以降中南米各国でエキシビジョンを開催し、同時に建築に関する写真集も10冊以上刊行、以来一貫してパオリーニの主対象は「建築」。現在は、息子と共に建築・デザイン事務所を運営し、住宅や出版物のデザインを手掛けています。本書は、カラカスを舞台に、建築・モニュメントを主体に収録された図版で構成されています。急速に都市化が進み、高層ビルの建設ラッシュが続いたカラカス。近代化を受け入れつつも、自然や歴史的建造物の消失に警鐘を鳴らすかのようなジャーナリズム的視点も垣間見れる作品の数々。新旧の建物の混在、自然物と人工物の交錯、都市・建築・人間の関係性等々、写真のもつ多面的な魅力が凝縮された一冊。建築物のフォルム・ディテールを丁寧に写し出した造形美にも魅了されます。

＜Condition＞
ジャケット：少スレ、少ヨゴレ
本体：天地小口少ヤケ・少シミ・少ヨゴレ、見返し少ヨゴレ