風光の済州島「漂流」

荒木　経惟 / Nobuyoshi Araki

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日本を代表する写真家・荒木経惟の作品集『風光の済州島「漂流」』。タイトルの通り、韓国・済州島を舞台に撮影されたポートレート・ランドスケープなどが収録されていますが、荒木と韓国との関わりは80年代初頭より。1982年に訪韓して、84年には中上健次の小説に荒木が撮影したスナップを織り込んだ『物語ソウル』を共作で発表。以来、7回ほどの訪韓を繰り返して、2001年には、それまでに撮りためた何千カットの中から選りすぐられた図版によって編集された500ページを超える大著『小説ソウル』を刊行しています。そして、2004年には中上の娘で作家である中上紀とソウルを訪れ『再びのソウル「記憶」』を発表するのですが、同年に対となる写真集として刊行されたのがこちらになります。ソウルよりも、全体的に大人しめ、田舎の風景写真が目立ちます。ちなみに、ノンフィクションライター藤井誠二とのコラボで、巻末には藤井のテキストが収録されています。

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＜Condition＞ ジャケット：少スレ・少イタミ
本体：見返し少イタミ