さっちん（10th Printing, with OBI）

荒木　経惟 / Nobuyoshi Araki

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1960年代から活動を続け、喜寿を過ぎた現在も作品を発表し続ける写真家・荒木経惟の作品集『さっちん（10th Printing, with OBI）』。実質的な荒木のデビュー作であり、第1回太陽賞を受賞した作品。下町の子供たちをモチーフにし、1年間撮影を続けたドキュメント。当時、木村伊兵衛・原弘らが太陽賞の選考委員となっていますが、同じくその一人であった渡辺義雄のコメントを抜粋。「一見仕上げのわるいみばえのしない作品のようだが、暗調のあらっぽい面に子どもが生き生きと躍動している姿には捨てがたい魅力がある。カメラと子どものいきがぴったりとあって奔放な動きの中にマスコミが教育される子どもの現代知識がうかがわれて、いわゆる現代っ子の世界の一面が表れている点にひかれた。また都会の下町的環境がいっそうそれを効果づけている」。2001年刊行・第10刷・帯付。

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＜Condition＞ ジャケット：少ヨゴレ、本体：経年並み