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日本の写真家・中村由信の写真集『瀬戸内海 / Seto Island Sea』。1925年香川県直島に生まれ、父は直島で最後の網元のひとり。幼少時から瀬戸内海を見て育ち、三菱精錬所に就職してからもアマチュア写真を続け、瀬戸内海を代表する写真家である緑川洋一に師事。30歳を過ぎてからはプロのカメラマンとなって『瀬戸内海の旅』を始め『瀬戸うちの人々』など当地の風土・文化を写真を通して描写しつつ、『汽車・蒸気機関車』『海女』など薄れゆく日本の民俗を伝える意義深い作品を残してきた中村由信。本書は、1959年に刊行された個人としては最初の作品集。「鯛網」「鳴門」「大長みかん」「宮島の管弦祭」「瀬戸内の夜景」「海のジプシー」「塩飽諸島」など。テキスト、宮本常一「瀬戸内海の人々」及び重森弘淹「中村由信の存在理由について」収録。