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美術雑誌『美術手帖』の1974年6月号。「写真」という観点から見た注目のコンテンツは、ひとつは「ウィリアム・クライン論(アラン・ジュフロワ)」。そしてもうひとつは、1974年春にシミズ画廊にて行われたグループ展「写真についての写真展」(企画・多木浩二)に関する「図版」「テキスト」が収録されている点です。参加写真家は、多木浩二本人「私自身のアルバム」、荒木経惟「写真のレクチュール -- キャプションとレイアウトについて」、植田正治「アメリカの旅」、木村伊兵衛「バカチョン・カメラの可能性」(木村伊兵衛による珍しいポラロイド作品が収録)、篠山紀信「わがスター小林旭賛江」、中平卓馬「私自身の覚え書き」、内藤正敏「死者たちの肖像」、深瀬洋子「葬式写真を撮りに北帰行」の合計8名。なぜか、深瀬のみテキストは妻・洋子が記載しています。荒木の妻・陽子と同じく、深瀬の妻・洋子の文章も面白いです。