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日本を代表する写真家・有元伸也の作品集。1990年代より活動を始めた有元は、インド・ネパールの旅路で偶然出会ったチベット人家族に惹かれ、そのルーツを探るべく長らくチベットで過ごし、家族らと生活を共にしながらその人々とライフスタイルを描写。その作品は処女作『西藏より肖像 -Portrait of Tibet-』(1999)としてまとめられ、太陽賞を受賞しました。2019年には未発表の図版も加えられた新装版『チベット / Tibet』が禅フォトギャラリーより刊行されています。その「チベット」以降の有元の代表作と言えば、東京を中心とした「都市」を舞台にライフワークとして撮影され、自身のギャラリー等で発表が続けられている「都市」のポートレート・スナップ集。その一連は、自ら発行している『ariphoto selection』シリーズで発表されてきましたが、本書はそれらを総括した「東京」の図版で構成された作品集。チベットに生きる人々の力強い肖像とは異なりますが、東京には東京らしいひとつの姿があり、その生態系が集約されたような一冊。アートディレクション・伊野耕一。表紙2種のうちシルバー・女性表紙版。第26回林忠彦賞受賞作品。