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美術出版社より刊行されていた雑誌『デザイン』の1970年7月号で通巻135号。この年は中平卓馬・新倉孝雄・森山大道による写真連載が組まれており、本号はその最終回で森山大道による「写真・1970」が収録されています。以下、本文記載の編集部のテキストより抜粋「いうまでもないが、写真・1970の提示しようとしたものは、もののもつ意味や、日常生活の断片の解き明かしではないし、瞬時のうちに過ぎゆくものたちへの郷愁からのとどめ置きなどでも決してないだろう。おそらくは、それらとは反対の方向を目差してきたといえる。それは写真にまとわりつく確固たる信条ともいえるものへの疑義であり、つねに現存するものと同時代的でありつづけようとする’おもわく’でもある。中平卓馬・新倉孝雄・森山大道によるこの連載を終えるのも、写真家の提示したもの、その疑義とおもわくとを新たな方法で再確認することこそ、いま要請されていると思うからである」。