Waffenruhe（First Edition）

Michael Schmidt

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ドイツを代表する写真家、ミヒャエル・シュミット（1945-2014）の作品集。写真ファン以外にはあまり知られていない作家でありながらも、その残した作品の素晴らしさは群を抜き、現在再評価が進むシュミット。「ベルリン」という複雑な（政治的）背景を持つ土地をベースとしたこともあり、シュミットは常に「都市」「政治」「国家」、そして「国民」「アイデンティティー」といった要素をモチーフに創作を続けていました。そして、本書は1987年に刊行された代表作で、20世紀のドイツの写真史にその名を残す一冊。東西ドイツの統合前、「断絶」「不在」といった暗い様相漂う街をモノクロで描写。築地仁やルイス・ボルツ、さらにはジョン・ゴセージといったニュー・トポグラフィクス的な要素に、アーロン・シスキンドのようなグラフィティー、さらにはサブカルチャーを想起させる若者のポートレートをミキシングしたスタイルが斬新で、写真の新しい提示方法を示した意味で大変意義深い一冊。2018年には30年ぶりに待望の復刻版が刊行されていますが、本書は1987年刊行・初版。（Parr&Badger Vol.Ⅱ掲載）

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＜Condition＞ 本体：カバー少ヨゴレ・少イタミ・縁少カケ
天・地・小口少ヤケ・少ヨゴレ、縁少イタミ