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1960年代から70年代にかけて、数々の性やエロスをモチーフにした雑誌や作品集を刊行してきた清風書房より、1970年に刊行された作品集『未来の性 / Mirai no Sei』。「三十年後の性愛の諸相を映像で、鋭く大胆にえぐり出して、現代社会における新しい性のモラルを追求する」とカバーに記載があります。男女の関係性や交わりのみならず、様々な性や愛のカタチが、テキスト・イラスト・写真などを用いて描写されており、トータルのデザインも70年前後の気分が感じられて興味深いです。さらには、まだ正式な作品集も発表していなかった荒木経惟が、撮影担当の名で随所に登場して、小説家・鈴木いづみとのコラボレーションも行っています。荒木初期時代(フリーランスになる前の電通時代)の知られざる貴重な図版が多数含まれているほか、ユニークなイマジネーションから企画・編集された描写やストーリーも面白く、オススメの一冊です。