莫毅 / MOYI 1983-89

莫　毅 / Mo Yi

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中国を代表する写真家、莫毅（モ・イー）の作品集『莫毅 / MOYI 1983-89』。80年代から独学で写真をはじめ、望遠レンズを用いたスナップや、三脚を用意して地面スレスレから雑踏の足並を撮るスタイル、さらにはコラージュからインスタレーションまで時代毎にスタイルを進化させてきた前衛写真家です。これまでに禅フォトギャラリーで個展が開催され、同時に作品集も刊行されてきましたが、本書もその一冊で、初期80年代の作品をまとめた写真集です。日本を代表する写真家・北井一夫が、90年代に初めて莫毅と出会って感銘を受けていますが、その理由は「莫毅の写真は、中国という国と同じように変化し続けているところ」であると本書あとがきでも語っています。特段、政治を意識しているわけではないはずなのに、その時代の空気を反映するかのような政治臭の強いものであったり、ルーツであるチベットでは暖かな人間性が強く描写されたかと思えば、雑踏の足並みを捉えたり、至っては人のない写真を撮ったりと。「中国そのもののように変化し続ける写真」がここにあります。

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＜Condition＞ ジャケット：少スレ、本体：経年並み