別冊アトリエ 1958年8月号 / Atelier August 1958

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美術家向けの雑誌として長らく刊行された『アトリエ』の別冊シリーズで、1958年8月刊行のNo.44は、写真家・杉村恒（1926-1949）によるヌード作品集となっており、「アルプスと高原」をテーマに撮影された図版が収録されています。杉村は東京美術学校（現・東京芸術大学）の日本画科を卒業して、アメリカ大使館に勤務する傍ら、当初は絵画の制作を行っていたようですが「デモクラート美術家協会」に加入して、瑛九らからフォトグラムを学んだあたりから、写真制作も精力的に行うようになっていきます。1964年には大使館を辞して、スギムラスタジオを設立。陶芸・彫刻・工芸など日本の伝統文化に関する撮影を多く行い、数十冊の作品集も上梓しています。本書では、スキー・山岳の達人でもあった画家・辻まことが先導となってアルプスで撮影が行われ、画家・山本鼎（かなえ）と、北原白秋の妹の長男で詩人・山本太郎が、杉村の図版にテキストを添えた、ユニークな一冊です。

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＜Condition＞ 本体：カバー少スレ・少ヨゴレ・
少イタミ及び少シール跡、縁少イタミ