Berlin

横田　大輔 / Daisuke Yokota

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日本を代表する写真家のひとりである横田大輔の作品集『Berlin』。「事実を記録する」「印画紙に焼き付ける」といった、写真を創作する上での当然の行為であったことを真っ向から否定して、「抽象的なイメージを写す」行為や、「紙ではない物質に現像する」など、様々な新しい取り組みを通じて、写真の新たな可能性を追求し続けている横田大輔。森山大道「写真よさようなら」と題して、土門拳らのドキュメントとは異なる、独自の「映像論」を導いた感覚と近しいところもありますが、横田は「撮影」にとどまらず、「現像」という行為にも独自性を見出そうと努めており、写真の世界ゆえのある種の「偶然性」を追い求めているようにも感じられます。本書も、上述した世界観が満載の一冊で、ベルリンの夜の街で撮影された図版を、実験的な現像プロセスを経て、サーモグラフィーのイメージとして表出させた意欲作。300部限定。

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＜Condition＞ ジャケット・本体：経年並み