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ブラジルの写真家ミゲル・リオ-ブランコの写真集。現在は、マグナム・フォトの特派員としても活躍し、日本では、ブラジル移民100周年を記念して、2008年に東京都現代美術館で行われた写真家森山大道との写真展「共鳴する静かな眼差し」でも話題になったミゲル・リオ-ブランコ。少年時代は父の仕事の関係で海外を転々として過ごした中で、何もかもが保護され整った国スイスから、未開拓でドラマティックな国ブラジルに移り住んだことで、ブランコの写真家としてのスタイルは確立されます。時に乱れ、狂い、悲惨と醜悪の中に見る、人間の本能や生命力。そのような矛盾やカオスの中に人間の本質と美を見出だしたブランコの作品は、対象を見る独自の視点と南米特有の鮮やかなカラーで表現され、衝撃的で官能的、欧米の写真家にはない雰囲気を持っています。本書は、Photo Pocheタイプの写真集で、1960年代から2000年代までのブランコの主要作品が紹介されています。