民謡山河（Acceptable）

須田　一政 / Issei Suda

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日本を代表する写真家・須田一政の写真集『民謡山河（Acceptable）』。2019年3月に逝去された戦後日本を代表する写真家のひとりであった須田一政。『風姿花伝 / Fushi Kaden』(1978)『人間の記憶』(1996)が代表作としてあげられ、日常の中に宿る非日常を捉え、読者の視点を「異界」へと導いていく表現は、既成のイメージに新たな切り口を与えるとともに、写真の面白さも教えてくれました。本書は、1978年から79年の丸2年間に、日本カメラで連載されたシリーズをまとめた作品集。写真評論家の田中雅夫（濱谷浩の兄）と日本全国を旅してまわり、22県の民謡・祭りを主題に、短い旅を繰り返し、田中がリズミカルで流暢な文章にまとめ、須田撮影による図版とのセットで連載されていました。写真家・須田一政のアイデンティティーがこの頃に明確にはっきりとしてきたと思わせるほど、いかにも須田らしいと言える作品の数々。日本の風情と写真家の感性が融合した素晴らしい一冊です。図書館除籍本。

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＜Condition＞ 図書館除籍本