Google Translate
日本の商業誌で初めて同性愛を扱ったゲイ雑誌『薔薇族』の別冊として1975年に発行された『グラフ 男たち』。別冊・薔薇族は写真集的な体裁も多く、1号ではゲイの写真家の草分けともいえる波賀九郎を特集し、4号では木村健二を起用した『スイート・サマー』などが発行されています。本書は4部構成となっており、1部は林精一が撮影をした「男たちの海」、2部は月岡弦が描いた「華やかな青春」、3部は森精一が撮影した「太陽の若者達」、4部は大川辰次による作画の絵物語「被虐の青春」。ブリーフやフンドシ姿のたくましい男性たちのポートレートをカラーやモノクロで収録。月岡は『薔薇族』の表紙なども描いていたことで知られていますが、月岡と大川は、近年、同じく『薔薇族』で活躍した長谷川サダオや画家の金子國義らとともにアート作品として展覧会に参加するなど、同性愛という領域を越えた評価が高まっているようです。