Herbei, herbei, was Loffel sei…

Hermann Junger

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ドイツの彫金師でジュエリー作家、ヘルマン・ユンガー（1928-2005）による作品集『Herbei, herbei, was Loffel sei…』。フランクフルト近郊の町で生まれたヘルマン・ユンガーは、1947年に19歳で金銀細工について学ぶため学校に入学しますが、戦後ようやく再開した学校には彫金用の道具や素材となる金属がなかったため、絵画や彫刻のトレーニングを受けていたようです。しかしこの時のデザイン力が、伝統的な金細工に新たな表現を加えることになり、ドイツを代表する彫金師、デザイナーとしての地位を確立していきました。本書は、ヘルマンが蒐集したスプーン・コレクションの作品集です。用途は同じでも様々なデザインと素材を与えられたスプーンの数々。そしてTHE WHOの歌詞など、スプーンにまつわる言葉の数々が手書きで添えられています。同様にスプーンの写真集をプロダクトデザイナーのジャスパー・モリソンも作っていますが、機能的なデザインに着眼するジャスパーに対して、本書はスプーンという日用品に向けるヘルマンのハートフルな眼差しが感じられます。ポスター欠。2001年刊行・第3版。

＜Related Artists＞ Jasper Morrison
＜Condition＞ ジャケット：少ヤケ・少ヨゴレ
本体：天薄ヨゴレ（ポスター欠）