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北アイルランド生まれのマグナム・フォトの写真家ドノヴァン・ワイリーの写真集「Scrapbook」。ワイリーは、少年時代より写真を始め、アイルランドのジプシーや英国の貧困問題を取り上げた作品で一躍注目を浴び、27歳の時に当時最年少でマグナムの会員となったドキュメンタリー・フォトグラファー。現在は映画監督としても活躍しています。本書は、イギリスの美術史家ティモシー・プラスとの共作で、1960年代後半から90年代まで続いた北アイルランド問題についてまとめた作品集。宗教問題を発端として、テロや騒乱が繰り返され、社会的混乱を巻き起こした当問題を、家族アルバムのような「スクラップブック」形式の書籍にまとめあげることで、家族同様決して忘れてはならない出来事であることを強調しています。表紙を始め、レター、切り抜き、ドローイング等を交えたユニークなブックデザインとなっており、ジャーナリズムを唱える上でも、芸術の重要性が実感できる一冊。