和花 / Wabana

小林　鷹 / Taka Kobayashi

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日本の写真家・小林鷹の写真集『和花 / Wabana』。1951年生まれ。1974年渡米後にフリーの写真家となり、ニューヨークにスタジオをオープンした小林鷹。1987年に帰国し、広告を中心に人物や風景などの撮影を手掛け、数々の広告賞を受賞しています。帰国後は個展も多く、自身の作品を発表しています。本書は、野に咲く可憐な花々を独特のタッチで写し出した写真集です。「和花は日本女性のように控え目で、凛とした奥深さの美しさがある」とあとがきで小林は記していますが、絵画的ともいえる独特の雰囲気と構図で花々の造形的な魅力と色彩の魅力を切り取っています。刻々と変化する空模様のようにも見える背景は手書きで造作されたものだそうで、花とのコンビネーションで様々に変化させ、プリントは手漉きの和紙を用いているそうです。花々とともに松尾芭蕉や与謝蕪村といった俳人の句を添え、日本ならではの情緒感を演出。田淵行男が撮る博物学的な写真とは異なる方法で、日本の花鳥風月を切り取っています。

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＜Condition＞ ジャケット：少ヨゴレ、本体：経年並み