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本書は70年代後半より、在日朝鮮・韓国人の写真家で、自主運営ギャラリー「コネクト・イン・六帖ギャラリー」のメンバーでもあった金正坤(キム・チョンゴン)が中心となって刊行していた写真同人誌『パラム(風)』の第1号。現在でも50万人近くの総数を占める在日朝鮮・韓国人の人たち。言葉はよくありませんが、日本人の中には在日の方々を差別的な目で見る人もいます。では、そもそもなぜ「在日」という人々が生まれたのか。それは、20世紀初頭からの日本(帝国主義)の韓国・朝鮮に対する植民地支配が始まりであり、欧米列強のための富国強兵策、日露・日清戦争などを通した「征韓論」「脱亜論」がベースとなっています。その歴史から戦後生まれの二世・三世の在日の方々も、多くの差別や苦しみを経験されています。「写真を通して何ができるか」そう考え続けていた金は、本誌を通して、在日韓国・朝鮮人自身の問題のみならず、私たち日本人に対しても、様々な問題が正しく認識されることを願い訴えかけています。