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戦後日本を代表する写真家・篠山紀信と人形作家で役者としても活躍した四谷シモンの共著『Narcissisme』。エロスなら荒木経惟、アートなら森山大道、コマーシャルなら篠山紀信と言われた時代もあったそうで、宮沢りえ、樋口可南子、高岡早紀といった女優のヌード作品が一般的には有名でもありますが、コマーシャル写真を極めたからこその芸術性も高く評価されており、70年代に刊行された『家』『晴れた日』などは素晴らしい作品集です。一方、幼少時より人形の素晴らしさに目覚め、60年代は前衛演劇集団と交流を持ち、役者としても出演。70年代以降は本格的に人形作家として活動を行い、78年には人形学校「エコール・ド・シモン」も創設。後進の指導にも尽力している四谷シモン(ちなみに弟は日本を代表する写真家で木村伊兵衛賞作家でもある渡辺兼人)。本書は、四谷の人形作品というよりは、アトリエや人形制作の一連を篠山紀信がカメラに収めた一冊。図版・テキストの2部構成。