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タイトルの通り1969年度の世界写真年鑑で、コマーシャル写真などのように、アートディレクターの影響やレイアウトに制約の多い写真が増えている実情に対して、自身の思想や感性、さらには報道の第一線などの写真の実態がどうなっているのか?そんな強い思いがあって、本書に収録された写真はセレクトされたようです。「Protest USA」のコーナーでは、当時の黒人差別に対するデモなどを捉えたマグナム・フォトのバーク・アズルやマルク・リブー、さらにはフォト・ジャーナリスト、ロバート・レベックらの作品が紹介され、その他セルヒオ・ラレイン、ダニー・ライアン、ジル・フリードマンらの図版も収録されています。後半は、個別のアーティスト特集となっており、前述のバーク・アズルに加えて、巨匠アンドレ・ケルテス、ハリー・キャラハン、ルイス・ハインらの作品が各数ページに渡って紹介されており、巻末は「ベトナム」特集となっています。写真家のインデックスも詳細にまとめられている他、本書・日本語版には別冊・日本語訳も付属しています。