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こちらは「マーボロ」日本でいう「ビー玉」のコレクションを紹介した写真集。作者であるスタンレー・ブロックは、1933年ブルックリン生まれ。アメリカでサラリーマン生活をしながら、1960年代より「マーボロ」のコレクションを始めており、1975年には「マーボロ・コレクターズ・ソサエティー」を設立して、自らがチェアマンとなっています。「マーボロ」は、アメリカでも100年以上の歴史があり、石も焼物もガラスもなかった時代には、自然土から作られていたようで、その奥深くユニークなデザインから、コレクターも多くアンティーク小物も人気があります。日本を代表する洋画家である猪熊弦一郎と最愛の妻・文子夫人は、「マーボロ」をこよなく愛し、ニューヨーク生活時代から、アンティーク市に行ってはいつも美しいマーボロを探していたそうです。その色鮮やかさと愛らしさが、子どもに恵まれなかった自分たちに、どれだけの幸せとなぐさめを与えてくれたか知れない、と著書『画家のおもちゃ箱』で綴っています。