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スウェーデンを代表する写真家ラース・ツンビョルクの写真集『Office』。ツンビョルクは15歳より写真を始め、スウェーデンの新聞・雑誌を中心にフォト・ジャーナリストとして活躍し頭角を表します。その後著名なクライアントを有するようになり、パリフォトグラファー・エージェンシーVUに所属して、世界的に活躍しました。70年代のニュー・カラー写真のアプローチに影響を受けた彼の作品は、コントラスト豊かなカラー、ユニークなコンポジション、シュールなスタイルが特徴的です。惜しまれながら2015年に逝去されたツンビョルクですが、本書は、翌年に刊行された『Home』の前編とも言えるような「Office」をモチーフにした作品集で、地元ストックホルムのほか、ニューヨーク・東京などのオフィスで撮影された図版が収録されています。マーティン・パーを想起させるようなカラーリングやクローズアップなど、視点が大変ユニークで、写真の純粋な面白さが味わえる一冊です。