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本書は、日本広告写真家協会が主催した展覧会(APA展)で、1976年に行われた『色 無限の可能性をさぐる』展に際し刊行されたカタログ作品集。2500点の応募の中から選りすぐられた図版が収録されています。以前は、緊縛ものなど当時数々のヌード作品集を刊行していた芳賀書店が発行していましたが、本号では前15回展に続き宣言会議からの刊行となっています。審査委員は、中村正也、岩宮武二、秋山庄太郎らが行っており、前号はそのほとんどがモノクロ図版であったのに対し、本号は「コンセプト:色」の関係もあって、ほとんどがカラーで収録されています(APA会員による作品はカラー、一般公募の入賞作品はカラーで、入選作品はモノクロ)。様々な写真技法を活用したユニークなものまで、広告写真家協会主催と言えども、各写真家の個性が存分に発揮された見応えのある内容となっています。70年代の日本写真の雰囲気を味わうには恰好の一冊です。