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本書は、神戸を拠点とする写真集団「斜光」の創設20周年を記念して刊行された作品集。1960年代から70年代にかけて、全国各地で「写友」が集ったカメラ同好会がたくさん創設され、公募展やフォトコンに出品したり、研究会なる撮影旅行に出かける動きが活発に行われていました。「斜光」が発足されたのは、1955年ということで、本書にも記載されていますが、当時写真集団と呼ばれていたものは数えるほどしかなく、その先駆けでもありました。2010年代にもグループ展が行われており、その刻まれた歴史の長さは、活動当初から築かれた確固たる基盤ゆえとも言えます。本書では、各10ページが割り当てられ、11名のメンバーの作品が収録されており、図版はすべてモノクロです。千頭隆「白い風景」、木下正一「雪雲雲」、佃誠一「山麓」、多賀伸行「旅愁」、阿部憲一「燈籠」、岸本忠「石仏」、藤原鉄男「水の造形」、藤原博子「寺院のある場所」、八方繁明「光と影」、島崎洋二「気比浜」、廣谷栄治郎「道」。