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数々の名だたる写真家・写真評論家及び教育者らを輩出してきた東京綜合写真専門学校。1970年代前半は、重森弘淹の呼びかけで、桑原甲子雄が編集を担った『写真批評』という批評誌を発刊、さらには講師であった秋山忠右らが監修を行った生徒によるゼミ活動の延長で『沖縄』をモチーフにした写真集も複数刊行していました。以上のように「印刷物」の発刊を積極的に行い始めたこの時代に、同じくして生まれた作品集が本書になります。当校の1974年1年Aクラスの生徒たちによる作品を、ストーリー仕立てに構成し、コンセプチュアルな写真集に仕立て上げた一冊。指導・協力者としては、大洞皓正や森田衣起の名前が上がっており、28名の生徒が参加しています。アバンギャルドなヌードや、プロヴォーク・テイストなモノクロ、闘争やデモ関連、さらにはドキュメンタリー・チックなポートレートまで、日本写真のいち時代を築いた70年代に生まれたユニークな一冊です。