Cranium Architecture

Irving Penn

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アメリカを代表する写真家であるアーヴィング・ペンのカタログ写真集。「ポートレート」や「スティル・ライフ」に強いこだわりを持ち、完璧なまでに計算尽くされた秩序と感覚で、ヒト・モノの外面的な個性や美しさから、内面から醸し出す「何か」を写真に収め続けてきたペン。それは、人工的に形作られた「オブジェ」であったり、使い古された「日用具」であったり、時に道端に落ちている「タバコの吸殻」であったりします。こちらは、1980年代後半ニューヨークのペース・マックギルギャラリーと、青山のギャラリー・コアで行われたエキシビジョンを機に刊行されたカタログで「頭骨の建築」。プラハ国立博物館に所蔵されている、キリン・ゴリラ・ライオン・ゼブラなどの「頭骨」を、一種の「建築物」として撮影することを試みたペン。長い歴史を生き抜いてきた強さと、多様なものが有機的に繋がり合う特異な構造は、生身の姿からは想像できない、新たな建築物として、新たな生命を宿し、圧倒的な存在感を醸し出しています。ペンの感性と審美眼に魅せられる作品の数々です。日本語版カタログ付属。

＜Related Artists＞ Irving Penn、Alexey Brodovitch
＜Condition＞ 本体：カバー少スレ、縁少イタミ