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1950年に発行された『裸の美学 -女体美を探求する-』。日本生活心理学会を主宰する高橋鐡によるテキストと、同学会の会員でもあり写真家の浅野遥が撮影を担った1冊です。女性の身体は「どういうのが美しいのか」「なぜ魅了するのか」をテーマに、ロダンの彫刻やダビデ像などを引き合いに出しながら、ポージングした女性のヌードなどとともに分析している本書は、前半に写真ページ、後半はテキストページといった構成になっています。起伏をともなった女性の肉体を様々な角度(ポーズ)で写し出し、その解説を添えるなど、その女体分析はとても真面目ですが、真面目だからこそユニークにも見えてきます(女性のグラビアのポーズ研究のような側面もあります)。「脚線美の秘密」「体毛の美しさ」など後半に収録したテキストも、ある種のフェティッシュな内容に富み、旧字体で書かれていますが読み応えがあります。