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日本の写真家・森浩二の作品集『最後の天幕』。1959年神奈川県横浜生まれ、日本大学芸術学部写真学科を卒業後、1980年代よりポートレートの名手・坂田栄一郎に師事し、その後フリーとして活動する森浩二。本書は、森浩二のファースト・ブックで、1991年に同名のエキシビジョンがニコンサロンで行われています。その展覧会カタログに記されたテキストより「現在では数軒だけになってしまった見世物小屋。お化け屋敷やオートバイサーカス、それらの『仮設』興業に携わる人々やその周辺の光景。そこには今まで自分が描いていたものとは一味違う人間の存在感を感じ、見世物自体のものめずらしさを写すということではなく、その中に見え隠れする人生や人間の強さ、美しさを、自分なりに表現したいという気持ちで撮り続けてきたものです」。鬼海弘雄の『王たちの肖像』(1987)と同じく、矢立出版からの一冊。(ジャケット・カバー縁に数カ所穴傷あり)