Pan 第0号 -Ambient Magazine-

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本書は、斎藤さだむ、嶋崎吉信、森岡祥倫、綿引展子、西川潔の5名のメンバーによって刊行された作品集。巻頭の「発刊にあたって」では「事物は己との関わりを判定した時点で無用となる。事物との出会いの瞬間から判定を下すまでの、判定未然の時間こそが、私たちの快感を刺激する。この快感のためにあらゆる出会いを平等に受けとめたい。そして、出会いの一つの装置となることを目論んで、ここにわたしたちの雑誌Panを発刊する」と書かれています。斎藤さだむは、筑波大学で技官として務め、長らく大辻清司と関わりを持った写真家であり、本書刊行の翌82年より数年間、同大学で行われたエキシビジョン「15 Contemporary Photographic Expressions」のメイン関係者でもありました。その他、同じく筑波大学で教鞭を執った西川潔はじめ、メンバー全員「15 Contemporary Photographic Expressions」に参加しており、本作でも自身の写真への思考・態度を示すべく図版・テキストを収録しています。

＜Related Artists＞ 金子　隆一 / Ryuichi Kaneko、脇　リギオほか / Rigio Waki & Others、西川　潔 / Kiyoshi Nishikawa
＜Condition＞ 本体：カバー少ヤケ・少ヨゴレ