楢川村 / Narakawa-mura

秋山　亮二 / Ryoji Akiyama

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日本を代表する写真家のひとりである秋山亮二の作品集『楢川村 / Narakawa-mura』。「プロヴォーク」や「コンポラ」などが注目されがちな1960~70年代の日本写真ですが、センチメンタルでもなく、スキャンダルなヌードでもなく、アレ・ブレでなくとも、日本の写真家による素晴らしい作品はまだまだたくさんあります。その一人がこの秋山亮二。旅人・旅心的なスタンスと、優しく時に冷徹な眼差しをもって、国外で撮影された『你好小朋友（1983）』や『ニューヨーク通信（1980）』が有名で、日本国内を舞台とした作品は、ファースト・ブックで青森県・弘前に2年ほど家族で移住して創作した『津軽 / 聊爾先生行状記（1978）』と本書が代表作と言えます。長野県・木曽郡（現在は塩尻市に編入合併）、かつては中山道の宿場として賑わい、漆器づくりで有名な（当時）人口4000人強の小さな村を舞台に、地元の人々や旅人たちが織りなす人間模様を、ユニークな視点で捉えています。

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＜Condition＞ ジャケット：少ヤケ・少ヨゴレ、本体：経年並み