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日本の写真家・坂手探邑の写真集『遠野物語への旅 冬 / The Legends of Winter Tono』。本書は、2016年に東京・神楽坂にあるアユミギャラリーにて行われた展覧会にあわせて発行された私家版となり、日本民俗史に残る古典である柳田國男『遠野物語』の舞台である岩手県・遠野で撮影された写真で構成されています。『遠野物語』に登場する河童や座敷わらし、山の神など妖怪や神々と今も共存する風土に惹かれ、坂手は2014年秋、2015年夏、そして2016年初冬と春の4回にわたり遠野を訪れ撮影したそうですが、本書では雪に覆われた冬の光景を集めたものです。茅葺屋根の家屋やかまど、東北で広く信仰されている「オシラサマ」や河童の像が立つ川辺など、遠野物語の世界を求めながらシャッターを切っています。雪に覆われた風景からも日本の原風景の風情が感じられ、童話のような世界観が伝わってきます。写真家サイン入り(Signed)。