日本景　伊勢

藤原　新也 / Shinya Fujiwara

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日本の作家・写真家である藤原新也の写真集『日本景　伊勢』。1970年代よりエッセイ・写真を織り交ぜた作品を刊行し、若者のインド放浪記『印度放浪』や木村伊兵衛賞を受賞した『逍遙游記』、そして第23回毎日芸術賞の『全東洋街道』などで知られる藤原新也。主にアジアを舞台に長期の放浪を通じて感じ得た、風土、文化、ライフスタイルを切り取りながら、ときに人生の意義を問い直すような筆致で老弱男女問わず高い人気を誇っています。本書は1994年に発行された写真集で、三重県伊勢周辺を旅しながら撮影した写真と、その合間にエッセイが差し込まれています。「じっくりと旅をしたのは沖縄を除いてはこれがはじめて」（あとがきより）という藤原が、春に一ヶ月、秋に一ヶ月という期間をかけて伊勢を巡り、こぢんまりとした集落の牧歌的な風景、そして路端の素朴な花々や紅葉で彩られた山などを写し出しています。「日本の自然を撮る最初の場所を伊勢としたのは、そこに日本風景史のひとつの原点がある」とあとがきで記していますが、季節によって移り変わる豊かな自然の色彩が印象的な1冊です。

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＜Condition＞ ジャケット：帯欠、本体：経年並み
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