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日本の写真家・鈴木康友の写真集『舞阪 大太鼓祭り』。1949年生まれ。父親が写真館を営んでいましたが、学生時代は写真への関心が薄かったという鈴木康友。父親は高校を卒業する頃に写真館を締めたそうですが、それに反するように鈴木自身は写真へと興味を持ち始め、そのきっかけになったのが篠山紀信だったそうです。そして篠山の代表作でもある『オレレ・オララ』に触発され、カメラを手にし、一度はなくなった暗室も作り、地元・浜松市舞阪の大太鼓まつりを撮り始めます。10年に渡り写真を撮り続け、その一部は『カメラ毎日』で発表され、それがきっかけとなり、1979年にはニューヨークのMoMAに鈴木の写真67点が永久保存されることになりました。本書は、1981年に発行された写真集で、その大太鼓まつりの様子をまとめた1冊。この祭りの特徴でもある顔や体をペイントした(仮装)子どもや青年、そして氏子らの姿が印象的ですが、男衆が大太鼓を引き歩く祭りの勇壮さと、祭りや儀式の最中に垣間見られる町民たちの素顔など、その様子をダイナミックに切り取っています。