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ドイツの写真家フリッツ・キューンの写真集「Wrought Iron」。金属工芸家の家系に生まれ、マイスター資格取得を経て、ベルリンにアトリエを開設、鍛冶屋・彫刻家を本業として、第二次世界大戦後には、武器庫や国立オペラ座の鉄柵等、ベルリンの重要建築物の再建に従事したフリッツ・キューン。またキューンは、鍛冶職人として芸術的な鉄の装飾物を制作すべく、デイリー・ワークとしてカリグラフィー、彫刻物制作、写真撮影も行い、職人の枠を超えたトータル・アーティストとしても名を馳せており、1950年以降には数冊の写真集・作品集も刊行しています。本書は「職人フリッツ・キューン」が1938年に刊行した最初の著作物「Geschmiedetes Eisen」の英語版で、本書が刊行された1965年当時で、すでに10版以上の増版がなされている「鉄の鍛造」作品の傑作。芸術的な鉄製装飾物が多数収録されており、カール・ブロスフェルドの名作「Urformen Der Kunst」を想起させる美しい作品集です。