残像　筑豊1986 - 1993

石田　耕二 / Koji Ishida

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日本の写真家・石田耕二の作品集。石田耕二の写真家としてのキャリアは定かではありませんが、福岡県の筑豊地区で育ち、1990年前後より東京へ移住してきたようですが、80年代後半より閉山とともに棄て去られたままであった「筑豊」の移り変わりをカメラに収め始めたようです。移住後も年に数回当地を訪れては撮影を続け、93年に自費出版で刊行した写真集が本書になります。以下、序文より抜粋「立ち佇まる光景のかなたに少年時代の『私』がいる。ファインダーを覗くとその『私』は、時には饒舌になったり時にはポツリポツリと話しかけてきたりするのだが、たいていの場合は黙したまま少々上目加減で『わたし』を懐かしそうに見ている。目を閉じた瞬間に焼き付いている陰影のことを『残像』と云うらしいが、だとしたら少年時代の『私』とファインダーを覗いている『わたし』との20数年間は『瞬き』にしてはあまりに長すぎる。（中略）いつの間にか『わたし』は立ち佇まる光景の中に、『私』の『残像』を追い求めていたようだ」。

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＜Condition＞ 本体：カバー少ヤケ・少ヨゴレ、縁少イタミ
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