The New Life

Lise Sarfati

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アルジェリア生まれフランス育ちの女性写真家リーズ・サルファティの写真集『The New Life』。パリのソルボンヌ大学でロシア文学を専攻し、後にソビエト崩壊後のロシアを約10年間に渡り取材し、2000年に『Acta Est』として発表。この作品で注目を浴び、翌年マグナム・フォトのメンバーとなり、以降はアメリカに移住して精力的に作品を発表し続けています。本書は、2005年に刊行された写真集で、それまでの『Acta Est』のような描写とは異なる、ポートレートを主体とした作品集です。ポートレートといっても写し出された人物（若者）は、蝋人形やマネキンのような佇まいでそこにいるだけで、表情は乏しく、遠くを眺めるような目線を投げかけています。この静止したような時間（空間）において、サルファティは大人と子どもの峡間で、精神的・肉体的な思春期のアイデンティティの複雑さを象徴的に表現しており、そこに自身の思春期を重ねるように撮影を続けていたようです。

＜Related Artists＞ Lise Sarfati、Alessandra Sanguinetti
＜Condition＞ ジャケット・本体：経年並み