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日本の写真家でマルチ・アーティストとしても活躍した浅井慎平の写真集『海流の中の島々』。写真のみならず、映画、音楽、俳句、さらにはテレビコメンテーターなど幅広く活動したアーティストですが、浅井慎平の代名詞といえば「The Beatles」と「海」。1966年のビートルズ来日の密着ドキュメントでメジャーデビューを果たし、77年には波の音だけで構成されたLPアルバムまでを発表。これまでに「海」に関わる多数の作品を残し、90年代には千葉・南房総に「海外美術館」を設立しています。本書は、キャノンの会員(キャノンクラブ)に向けて発行された写真集で、ジャマイカ(とハイチ?)で撮影された写真で構成されています。抜けるような青い海と青い空が印象的な前半、そして人々の営みなど島の様子や日暮れが写された後半と、変化をつけた展開になっており(編集はグラフィックデザイナーの平野甲賀が手がけています)、見開きに1点の写真を裁ち落としで使用するなど、そのリゾート感溢れるまばゆい風景をダイナミックに見せています。