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日本を代表する写真家、荒木経惟(1940-)の写真集『天使祭』。1970年に私家版として発行された「ゼロックス写真帖」(全25巻)から、現在まで500冊とも言われる写真集を発表している荒木。本書は、1992年に発行された大型の写真集で、同年にパルコギャラリーほかで開催された個展『天使祭』にあわせて刊行されたと思われます(パルコ劇場でアラキネマとしても発表)。ポートレートやヌードなど女性の写真を中心に構成されており、エロティックでありながらも憂いや湿り気を帯びた表情が印象的。また時折挟まれる花の写真やランドスケープが、そのムードを高めるかのように詩的です。大型本ならではの写真のインパクトやレイアウトが楽しめ、間に判型や用紙の異なる写真を挟み込んだり、折返しになっていたり、荒木の写真集を多く手がける鈴木成一による造本も凝っています。第2刷。