フェイエトン《雑録》/ Feieton 《Miscellany》

望月　剛 / Tsuyoshi Mochizuki

Google Translate
日本の写真家・望月剛の作品集『フェイエトン《雑録》/ Feieton 《Miscellany》』。望月剛のキャリアの詳細は定かではなく、本書の刊行年も不明。但し、以前の所有者へ向けた署名の日付から鑑みると、1970年代に上梓されたものと思われます。巻頭に記載された唯一のテキストは以下の通り「過ぎ去った思い出が、ふっと、呟きとなって蘇ってきます。この一冊は、写真家の作った写真集というよりは、私のロシヤ風『フェイエトン』雑録と呼んでみたい。脈脈と生きづいているのは、今まで自然と相対してきた時間、私の歴史、その中で培われてきた私の性格。もっとも根源的なその時どきの、私の独言」。 日本の原風景をモチーフに、ランドスケープ・ポートレート・スナップを収録。構図の取り方が独特で、光の感受性にも光るものがあります。コンポラを思わせる対象との距離感と、モノクロ・グレートーンの様相が、70年代の日本写真らしい雰囲気を漂わせており、詩情に溢れた味わい深い作品集です。謹呈署名入り。

＜Related Artists＞ 小島　一郎 / Ichiro Kojima、矢田　芳茂 / Yoshishige Yada、宮崎　皓一 &/ Koichi Miyazaki
＜Condition＞ 本体：カバー少スレ・少ヨゴレ・縁少イタミ
見返し縁少ヤブレ（左より２-3番目の画像参照、図版良好）