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本書は70年代から80年代(最終的には90年代)にかけて、写真家・築地仁と島尾伸三、さらには写真史家・写真集コレクターの金子隆一の3名によって行われていたプロジェクト『Camera Woks』より刊行された作品集『camera works tokyo』の創刊号。自費出版での刊行も多かった写真集刊行、写真誌の隆盛、さらには東松照明らによる「ワークショップ写真学校」以降の、「場」を欲する写真家たちによる自主ギャラリー運営の終焉等に呼応するかのように始まったプロジェクト。当初は、写真批評や座談会テキスト、フォトギャラリーPUTの活動略歴など「読み物」が主体でしたが、第5号以降、島尾伸三の「フロイトシーン1/3」や築地仁の「海光」、さらには畠山直哉の「Contour Line」、小林のりおの「ラスト・ホーム」など、「写真作品の発表」に重きが置かれ、最終第12号まで続きました。本作では、「コンテンポラリー・フォトグラファーズ by ネーサン・ライオンズ」の平木収訳のほか、築地・島尾・金子さらには菊地信義(レイアウトも担当)・田中和男らのテキストが収録されています。