都市の遠近

築地　仁 / Hitoshi Tsukiji

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日本を代表する写真家のひとりである築地仁の写真作品集『都市の遠近』。1975年に刊行された『垂直状の、(領域) / 築地　仁・写真 1969-1975』、そして1984年発表の『写真像』が代表作として知られる築地仁。その写真像を製作したのが『Camera Works』。70年代後半より写真家・島尾伸三と、写真史家・写真集コレクターとして著名な金子隆一と築地の3人で行われていたプロジェクトで、全12号まで続いた同人誌『camera works tokyo』の発行や、国内外の写真家の作品を発表するグループ展「Camera Works Exhibition」などを開催しています。本書は、朝日新聞（大阪版）・文化面での連載をまとめたもので、実業家・大学教授・作家・アーティストらが、関西の各都市について綴ったテキストと築地の図版で構成されています。以下、あとがきより「関西は文化的、経済的、歴史的に極めてバランスがよく、ヒューマンスケールで計れる都市が存在している。そして、これらの写真は、そうした都市像が東京からの波動によって消し去られていく時期に遭遇したものなのである」。

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