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日本の写真家・島尾伸三らによる写真集『A Composition of the New World』。本書は、1970年代に島尾伸三らを中心とした東京造形大学の映像・写真専攻のメンバーが中心となって刊行していた写真同人誌「number」の第2号(全11号)。初期メンバーは、島尾伸三、瀬野敏、西原敏弘、川島俊夫、梅津秀、上武恵武の6名。一部号を除いては、基本的にはノーテーマで、毎号編集責任者を変えて刊行されていました。「写真とは」「視るとは」「写すとは」といった従来の枠に捉われない「写真の意味」を追求し続けたような作品の数々。本号では、上述した6名によるスナップ・ランドスケープ・ポートレートなどが収録されています。コンポラ的要素を含みながらも、グレートーン、タイミング・フレーミング、光と影の描写やぼやかしたような抽象表現など、70年代の時代性を多分に感じさせつつ、各人の個性も存分に感じさせる興味深い作品群です。16図版収録。