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アメリカの写真家アルフレッド・スティーグリッツ(1864-1946)と日本の写真家、野島康三(1889-1964)の写真集。女性画家ジョージア・オキーフをデビューさせ、後に夫ともなるスティーグリッツは、ヨーロッパの写真芸術を広めるべく、20世紀初頭より「カメラ・ノート」を代表とする写真誌の編集や出版を手がけ、若い写真家や現代アーティスト、ヨーロッパの前衛芸術の紹介に努めた伝説のギャラリー「291」も運営。また、写真家として世界のアート写真の礎を築いた“近代写真の父”ともいわれるスティーグリッツ。一方、野島は“日本のスティーグリッツ”とも呼ばれ、日本の写真黎明期から活動しているパイオニアのひとりで、昭和初期にそれまでの絵画的な様式から脱却し、近代的なスタイル(新興写真)を目指しました。中山岩太や木村伊兵衛とともに写真雑誌『光画』を創刊したことでも知られています。本書は、1997年に東京国立近代美術館フィルムセンターで行われた展覧会の図録です。絵画に寄せたピクトリアリズムから、写真という自立した表現を模索した両者の代表作が収録されています。