C調写真館

横山　こうじ / Koji Yokoyama

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日本の写真家・横山こうじ（1953-）の写真集『C調写真館』。軽薄普通写真師を名乗る横山こうじ。本書は、雑誌『猫の手帖』などで知られるたざわ書房からの写真集。たざわ書房は、寺山修司やますむらひろしによる書籍から、トリュフォーの『わが人生 わが映画』（山田宏一、蓮實重彦訳）、評論家・芹沢俊介の『戦後詩人論』といった硬軟入り混じったラインナップが興味深いです。東京写真専門学院卒業後に文化出版局、そしてたざわ書房で専属カメラマンとなり、1985年に独立し、男性誌のグラビアなどで活躍した横山こうじ。本書は、女性のヌードを中心に日記や仲間たちの座談会といった雑多な構成ですが、アラーキーのようで、それとも異なる横山の軽いノリ（まさにC調な）が全編に通じています。「最近、巷では、あわよくば女の子の恥部を覗いちゃおう、的な、“なんとなく透明なブギにしてくれ”とでも言いたくなるようなお坊ちゃん写真術が反乱している。本当にあれで女たちを写しているつもりなのかね。私は言いたい。女たちと接触している写真でないとだめなのだ」（カバーより）。

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＜Condition＞ ジャケット・本体：経年並み