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日本の写真家・岩宮武二の作品集『京都 / Kyoto』。戦後より活躍する言わずと知れた関西写真界の巨匠。第二次世界大戦に出征して6年間の異国の軍隊生活、戦後は荒廃した大阪の街で必死に暮らし、生きる工夫に懸命であったと言います。心はささくれすさび、おとろえていたそうですが、そんなある日に訪れた京都に、不思議なほどなごみ、やすらぎを覚え、以後は頻繁に京都に通うようになり、京での撮影は岩宮のライフワークとなっていきます。1950年代より10年近く撮影を続け、1963年に写真集『京 Kyoto in KYOTO』を発表、毎日芸術賞の授与を受けています。本書は、それから8年後に刊行された写真集で、本人曰く「私の京都における軌跡であり、それの総まとめとも言うべき一冊」。岩宮が京都ならではの歴史的・風土的な性格を表出しようと努めた成果が本書に集約されています。カラー中心で一部モノクロも収録。